毎年寝太郎氏のサイトで、ベーコンと卵の料理がおいしそうな
画像がありました。
そこで、思い出したのが、子どものころに観た映画で、
それは西部劇でしたが、内容はともかく、ずっと記憶に残っていた
カウボーイの行動がありまして。
ひとつは、焚き火の小枝を取り上げて、タバコに火をつけるのと、
もうひとつは、いわゆるカウボーイ料理を作って食べるシーン。
こんな感じです。
で、チリビーンズというものを食べていたと知るのは
もっとあとの話になります。
こんな食べ物ですね。
そして、ヘミングウェイの書いた短編集の中に
「ニック」という登場人物がたびたび登場するのですが、
このニックが、釣りのためにキャンプに行くのです。
「心がふたつある大きな川」という、短編なのに上下の二編に
わかれたお話。
そこで、ニックが川辺に到着した晩に食べるのが
缶詰を使ったトマトソースのパスタとパン。
デザートが杏子の缶詰。
食後にコーヒーを作って飲みます。
そして、釣りのお弁当に持っていくのが、
そば粉で作ったクレープにたまねぎのスライスをはさんだもの。
これらが食べたくてしかたなかったです。
それからそれから、
「たんぽぽのお酒」というブラッドベリの書いた物語に出てくる
カラシをつけてあぶったハムのサンドイッチ。
これは山葡萄を摘みにいくときのお弁当。
小説や物語に出てくる食べ物というのは、
どうして、こうもおいしそうに思えるのでしょう。
テレビのグルメ番組を観ても、いっこうに興味が湧きませんが、
それと対照的にいつまでも記憶に残ります。
では、野外料理で検索した画像を。
最後だけ、なんかちがう気もしますが、まあ、いいかなと。
バーベキューは野外料理のお約束なので、わざと外しました。
外で食べると、なんでもおいしいのですが、
Bライフとは、好きな場所、お気に入りの場所で食べること
でもあるわけで、
食べるものはなんでもいいと思います。
景色がおいしくしてくれる場所さえあれば。
それが一番の贅沢ですよね。
ニックが、ご飯を食べるときに独り言を言います。
「俺はこれを(食料を)ここまで運んできたのだから
これを食べる権利がある」
この台詞を言ってから食べると、一層おいしくなるかも。
他の客や店員の視線を気にしながら、
あるいは同席の知り合いに気をつかいながら
ナイフとフォークで食べる食事は、私は疲れます。
ワインのテイスティングで、ソムリエと会話するのも
面倒です。ぶどう品種をあれこれ言うのも飽きました。
そんな知識を仕入れた自分がバカみたい。笑
一人で、好きな場所に行って食べたい。
そば粉にタマネギをはさんだクレープで十分。
きれいな川辺、人のいない海辺、山が見える場所、
美しい湖のほとり、
そんなところで食べるのなら、塩おにぎりでも
とてもおいしいわけで。
うーん、オマールエビのソースはなに?
あ、バジルなの。アメリケーヌがいいんだけど、できる?
エビだから、白として、エマニュエル・ルジェか
ジャイエ・ジルさんが作ったやつ置いてる?
で、その次が鹿肉か。
じゃ、アルタ・エゴの05を。
え?ないの?
とか、会話してた自分は、大バカ野郎だと思います。
そうそう、妹夫婦の連れてきた犬が、
帰宅した私が晩ご飯を食べる横でじっと座って
おこぼれを待っているので、
ちょこちょこ食べ物をあげてました。
犬と一緒に食事するのも楽しいですね。
久しぶりなので、忘れてました。