忍者ブログ

Bライフの情報

小屋暮らし・テント暮らし・Bライフ・野宿・サバイバルなどの情報を集めます。

朝食の描写は、やはり魅力的だなと。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

朝食の描写は、やはり魅力的だなと。

毎年寝太郎氏の「いつもの朝」を拝読し、

スタインベックの短編、「朝食」を思い出しました。


開高健氏は、小説の中での食事の描写でもっとも魅力的なのは

朝食である と喝破したのだけど、

朝食を摂る習慣のない私には、まあ頭の中だけでの理解、

という残念な話になります。

以前書いた、へミングウェイの短編に出てくる食事について、

書いておられる方が。

へミングウェイ短編集(一)の中の気になる料理の描写


寝る・食べる というのは、不足すれば病気か死に至るわけで、

そのために、本能の部分であるわけですが、

寝るのを、星を見ながら寝たいと思うか、

食事を、水の流れを眺めながら食べたいと思うか、

それは、個人の好き勝手なんですが、

そこに文化と文明があるわけで。


テントと寝袋 という文明の利器を持って、

屋外で寝るという行為で現代文化の否定を行うこと。

自然に近づこうとすること。

この狭間が面白いわけです。


モーパッサンを読んでいても、今の私たちからすれば

たいした都会でもない、パリ暮らしから離れ、

田舎に憧れる人たちが大勢いたとわかります。


ある学者は、「都会は人間を大量に殺すための装置」

だと指摘しており、イギリスの産業革命以後は、

それが延々と続いていると指摘しています。


文化や文明を命をかけて支えている、

そういう人たちが大勢いるのですが、

彼らは、人生とはなにか、自分とはなにかを

深く問うこともなく、働いたお金で「より良い製品」とされるもの

を買うために必死です。

休みの日は「ここに行くべき」と宣伝されている場所へ行きます。

残念なことです。

彼らは、徒歩で旅に出たいと言う人間の心を

理解することができません。


彼らの家系が、「もの」の進化=人類の進化

と信じてきたおかげで、

山も川も海も、昔とは異なるものになりました。

泳げる川は減り、海はゴミや油が浮いています。

彼らが進化だと、進歩だと信じた行為が、

取り返しのつかないことをやらかしたのですが、

気づいても、もうどうしようもないので、知らぬふりです。

それどころか、まだ、今も

どうでもいい「もの」を作るために必死です。

そして、その「どうでもいい もの」が文化だと必死で言い訳します。


Bライフとは、「もの」を見極める生き方でもあります。

「もの」が増えるのを嫌う人にしか難しい生き方です。


目の前に、パサパサの食パンしかなくても、

スタインベックやへミングウェイの小説があれば、

それを読みながら、おいしく食事ができる。

それが、人間のもつ文化なのですが。

パサパサの食パンの存在を否定し、もっと「おいしいもの」を

よこせ、と言う人には、Bライフは不可能かと。

死ぬまで、「もっと おいしいもの」を得るために働くしか

ないのですから。

そこに、終わりはないのです。もっといいものを求め続けるから。

「もの」に いいものを求めることに、終わりはありません。

作って儲けたい人たちが、ブランド戦略やマーケティングを

駆使して、常に「もっといいもの」=値段が高いもの

を 作り続けるので。

で、ものを欲しがる人の心は死ぬまで満足や幸福が一瞬だけの

淡いものになるのです。

このあたりは、いずれまた詳しく。

拍手[1回]

PR

コメント

プロフィール

HN:
性別:
男性

P R

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新コメント

[11/21 狼]
[11/21 ぜんちぜんのう]