ソローと言えば「森の生活」で有名ですよね。
名言をいくつか抜粋します。
★生活がいくら惨めであろうとも、そこから顔をそむけずに、ありのままに. 生きることだ。
自分の生活を避けたり罵倒してはいけない。
生活は、諸君が 一番富んでいるときに一番貧しくみえるものだ。
★君の眼を内に向けよ、しからば君の心のなかにまだ発見されなかった
一千の地域を見出すであろう。そこを旅したまえ。
★地球の大きな生命に比べたらすべての動物と植物は、その生命に寄食する居候です。
★幸福というのは蝶に似ている。
追いかければ追いかけるほど遠くに去る。
だけど、あなたが気持を変えて、ほかの事に興味を向けると、
それは こちらにやってきて、そっとあなたの肩に止まるのだ。
★人は暮らしを簡素にすればするほど独り居は独り居でなく、
貧乏は貧乏でなく、弱点は弱点でないとわかります。
★町の家は、公用か個人所有かによらず、
ほとんど無数と言っていい多くの部屋があり、いくつかの大広間があり、
そしてワインその他の平和のための武器を貯える地下の貯蔵庫がいくつかあります。
使う人の数に比べ、途方もなく大きく、あきれます。
家屋が壮麗で広大に過ぎて、
住む人がまるで 勝手に住み着いた家ネズミかゴキブリのようです。
★今日、すべての人が真理として共鳴したり、あるいは黙認しているものも、
いずれ、明日になれば誤りであることが分かるかもしれない。
また ある人が自分の畑に慈雨をもたらす雲だと信じていたものが、
たんなるそこらの煙にすぎないことが分かるかもしれない。
昔の人間が君にはできないとい ったことを、
やってみれば出来ることに君は気づくのである。
昔の人間には昔のやり方があり、新しい人間には新しいやり方がある。
★楽しみを外に求め、社交や芝居見物に余念のない人びとに対して、
ぼくの生き方には少なくとも一つ長所があった。
ぼくには生きること自体が 楽しみとなっていて、
ついぞ鮮度の落ちたことがない。
ぼくの生活は見せ場がいくつもある終わりのないドラマだった。
★どうして僕らはこんなに慌ただしく、
こんなにいのちをむだ使いしていきねばならないのか。
飢えもせぬうちから餓死すると決めこんでいる。
今日の一針 は明日の十針などと世間では言うが、
その流儀で明日の十針を節約するために
今日は千針も縫ってしまう。
仕事はと言うと、これと言うものは一つもない。
★大多数の人間は、静かな絶望の生活を送っている。
★支配することが最も少ない政府が、最良の政府である。
★単純にしたまえ、単純に。
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ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
(Henry David Thoreau、1817年7月12日 - 1862年5月6日)は、
アメリカ合衆国の作家・思想家・詩人・博物学者。
マサチューセッツ州コンコード市出身。ハーバード大学卒業後、
家業の鉛筆製造業、教師、測量の仕事などにも従事したが、
生涯を通じて定職につかず、やがて学生時代に熟読した『自然』の著者で
超絶主義者のラルフ・ワルド・エマーソンらと親交を結んだ。
ウォールデン池畔の森の中に丸太小屋を建て、
自給自足の生活を2年2ヶ月間送る。
代表作『ウォールデン-森の生活』(1854年)は、その記録をまとめたものであり、
その思想は後の時代の詩人や作家に大きな影響を与えた。
ソ ローは奴隷制度とメキシコ戦争に抗議するため、
人頭税の支払いを拒否して投獄されたことがあり、
その様子は「市民的不服従」としてマハトマ・ガンディーの
インド独立運動やキング牧師の市民権運動などに
思想的影響を与えた。
また、現代アメリカにおいて一部の保守主義者の間では
ティーパーティー運動の思想的な 先駆者であると見做され、
良心的納税拒否の点から信奉する者もおり、多くの名言を残した。
日本では、代表作『ウォールデン―森の生活』は、
明治44年(1911年)に水島耕一郎によって翻訳出版され、
21世紀の現在に至るまで多くの訳書があり、
代表的な翻訳は十数冊(抜粋訳等を含めると約30冊)ある。
(Wikipediaより)
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はじめて書店で見つけたときに、何も知らずに買ったのですが、
読んでいて面白く、何度も読み返しました。
いつか、自分も森の中で小屋暮らしがしたいな、
と思ったのは、この本のおかげです。
ただ、今のように、「現実」に、小屋暮らしの準備をしよう、
そのための知識を集めようとまでは思っておらず、
漠然とした憧れでしたが。
Bライフの原型とでも言うべき姿が、「森の生活」の中にありますよね。